クマさんの車いすバスケ教室はおもろいで!

NPO法人パラキャン(千葉県柏市緑ヶ丘8-1-101)でファシリテーターを務める、車いすバスケ選手の諸隈有一さんがこのほど、八尾市立総合体育館ウイング(八尾市青山町3-5-24)で、子供たち向けの車いすバスケ教室を行いました。同教室は定期的に行われているもので、子供たちにも人気となっています。

大阪市四条畷市出身ということもあって、親しみやすい近所のお兄ちゃん的存在です。今回はクマさんこと諸隈さんにインタビューしました。

車いすバスケ選手の諸隈有一さんにインタビュー!


―なぜ車いすバスケの選手になったんですか?
足を失ったのは20代の時なんです。最初は障害者がスポーツするんってなんかダサイなって思てたんですわ。でもある日、仲のええ友達から「スキー行かへん?」って誘われて、そんなら行こかぁってなって、障害者用のスキー道具を買いにいったんです。その時の店長さんも車いすやって、その人に「スポーツやるんなら、バスケせーへんか?」って言われたんですけど、『いやダサイって』って思てたんです。それでもバスケの試合を見に行ったらこれが「かっこええやん!」って。それがきっかけでハマってしもたんですわ。

―子供たちになぜ車いすバスケ教室を?
大人を変えるんは難しいんです。固定観念があるから。でも、子供は素直やから乗ったらおもろいなぁって、なってくれます。バスケを通じて体を動かして、楽しいにつながる。ニュースポーツやから出来るとか出来ないも関係ないんです。また、子供たちは障害あるとかないとか関係なくおもしろがってくれる。スポーツを通して会話をして、『出来ない事を数えるより、出来る事を数えて欲しいねん。健常者だって不便があったら工夫するやろ?メガネかけたり、杖つくのと同じ事やから関係ないねん』ってことを知ってほしいんです。

特に自分が意識していることは、この活動を通じて子供たちには自尊心を養ってほしいと思うんです。スポーツのええところは、あの子にはあれでは負けるけど、これやったら勝てるぞ!って自信を持って欲しい。プライドが無いからイジメとかあるんやと思います。自尊心さえ養ってくれたらそういうのは減るんちゃかなって。

スポーツは高校生になったら本格的にやったらええと思うんです。子供のうちは遊びで覚えてもらいたい。トレーニングになると日本人は失敗を恐れる。自尊心が無いうちから失敗するとやる気を失ってしまう。子供のうちは、スポーツは多種多様やからいろいろやった方がええと思う。ナショナルチームじゃないんやし、夏は水泳、冬はバスケみたいにたくさん。オフシーズンはないんです。

こんなん解決したら、もっとおもろなる!


今後の課題はなんですか?
車いすバスケをやろうと思ったら、体育館をなかなか貸してくれないんです。館内が傷つくと思われて。でも、実際は車いすよりも備品のキャスターの方が傷つけやすいんです。

場所がないと開催できない。一度来てくれた子供たちが、またやりたい!ってなっても場所なかったら…。だからもっとできる所増やして、定期的に同じ日、同じ時間にやってるようにしたい!そしたら何気なく「あっ車いすバスケやりたいなぁ」って思たとき、その日に来てくれたら自然と参加できる、みたいにしたいですね。ウイングでも一生懸命しゃべらしてもろて、共感してもらって今があるから。

オーストラリアに試合へ行ったときにビックリしたんが、一般の体育館8面使って、子供向け、高校生、車いすバスケが各コートで練習とか試合をしてたんですわ。現地の人には「え?(日本は)なんで障害者体育館使うん?一般でええやん」って言われて、それは気付かされましたわ。だから、いつかママさんバレー教室の横で、車いすバスケしてるみたいなんが、理想ですねぇ。

あとは規模が大きくなった時に、待ち時間とか対応できるか?とかやね。乗ってもらいたいのに待ってもらわなあかんとかは辛い。うまい具合に準備できるようにしたい。今はなんとか友達とかにお願いして部品を一部ずつ譲ってもらって10台ほどは確保したで!

とにかく参加しってもろて知ってもらって、この活動を通じてボクらの考えに賛同してくれる人を増やしたいね!!

NPO法人パラキャン

NPO法人パラキャンのサイトはこちら

The following two tabs change content below.
スポーツ記者・前原一樹

スポーツ記者・前原一樹

経歴=2019年9月までスポーツ報知でボートレース記者をしていました。
六道プロジェクト アクリル運動部 アクリル購買部 共栄化学工業 アクリル運動部スポーツクラブ